WGC-HSBCチャンピオンズ視察 GTPA海外トーナメント研修

メジャーに次ぐビッグタイトルのWGC(世界ゴルフ選手権)ーHSBCチャンピオンズが中国・上海のシャーシャンインターナショナルGCを舞台に総額850万ドル、優勝140万ドルのビッグプライズをかけてトッププレーヤー80名が激突した。 最終日マスターズ2勝のバッバ・ワトソンが、プレーオフで鮮やかな勝利をおさめ、日本の岩田寛選手も3位タイに入った。この大会にGTPA海外トーナメント研修として、大会を支えるIMG、ヨーロピアンツアーとミーティングを開き、中継関連の視察等も行った。

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経済的に著しい成長を遂げ、ゴルフマーケットとしても注目を集めている中国。 ここで続いているHSBCチャンピオンズは、 同国ゴルフ界発展に大きく寄与している。このあたりの詳しい事情を、 エグゼクティブトーナメントディレクターのマーク・ウェブスター氏、 トーナメントディレクターのハイアン・ダイ(ディディ)氏の2人に聞いた。

ゴルフ界におけるアジアへの注目の高さを受け止める形で今大会は育ってきた。「世界のトッププレーヤーが戦う大会としてメジャーの次に大切な大会を、ゴルフが熱くなっているアジアで行うことが重要だった。アメリカ以外の国、例えばスペインなどでもこれまでに大きな大会が開かれているように、注目の集まるアジアで今大会は、元々ヨーロピアンツアーとアジアンツアーの共催で始まった。だが、WGCをアメリカ以外で開催することが重要だと考えて、2009年からインターナショナルフェデレーション管轄のWGCの大会となった」。そうは言っても初期には様々な苦労があった。最初は、ゴルフに馴染みがなく、観戦の仕方を知らないギャラリーがほとんど。ロープの外を歩くという基本的なことから始めて、ゴルフ場でのマナーを浸透させるために大会関係者は心を砕いた。マナーを英語と中国語で併記したチラシを配ったことはその一環だ。「今ではギャラリーも観戦にずいぶん慣れ、携帯電話の使用も看板を見て限られた場所で行ってくれるようになった」と言うほど地元に浸透した。

ゴルフ界におけるアジアへの注目の高さを受け止める形で今大会は育ってきた。「世界のトッププレーヤーが戦う大会としてメジャーの次に大切な大会を、ゴルフが熱くなっているアジアで行うことが重要だった。アメリカ 以外の国、例えばスペインなどでもこれまでに 大きな大会が開かれているように、注目の 集まるアジアで今大会は、元々ヨーロピアンツアーとアジアンツアーの共催で始まった。だが、WGCをアメリカ以外で開催することが重要だと考えて、2009年からインターナショナルフェデレーション管轄のWGCの大会となった」。そうは言っても初期には様々な苦労があった。最初は、ゴルフに馴染みがなく、観戦の仕方を知らないギャラリーがほとんど。ロープの外を歩くという基本的なことから始めて、ゴルフ場でのマナーを浸透させるために大会関係者は心を砕いた。マナーを英語と中国語で併記したチラシを配ったことはその一環だ。「今ではギャラリーも観戦にずいぶん慣れ、携帯電話の使用も看板を見て限られた場所で行ってくれるようになった」と言うほど地元に浸透した。

大会を支えるボランティアの人数は約600人。半分は大学生で、残り半分はクラブのメンバーで、ギャラリーの整理や受付、スコアボードの入れ替えなど、分担して業務を行っていた。WGCの大会の中では唯一プロアマが行われており、マーキーテント、チケット、プロアマの枠、広告宣伝の看板などをすべてパッケージにしてセールスする方法を取っている。ゴルフトーナメントにつきものの天候への対処も、フェデレーションの専任スタッフが同行し、チェックしている。

大会終了後、すぐに翌年の準備に取りかかり、丸1年間かけて大会を作り上げる。施設物設置は5~6週間前から、撤収には約2週間かけている。

2016年のオリンピックを見据えて中国の ゴルフ事情もずいぶんと変わってきた。中国 ゴルフ協会とHSBCのジュニアプログラムは すでに8年目。大会にもフューチャースターキャンプというジュニアのプログラムがあり、 今年はプロアマ終盤に一緒のグループに入ってプレーをし、トッププレーヤーと同じ舞台に立つことで、ジュニアが刺激を受けるチャンスを与えているのだ。


共催競技も多くアジアンツアーとの交流に積極的なヨーロピアンツアー。 キース・ウォルター氏、デビッド・プロビン氏に この大会の特徴と今後のオリンピックへ向けての対策等を聞いた。

今大会のグリーンの速さは約12フィート。 通常のヨーロピアンツアーは11フィート程度なので、速めの設定となっている。コンパクションは測定されていないが「硬めに設定している」とのことだ。フェアウェイ幅はヨーロピアンツアーの平均25ヤードに対し、23~25ヤード。ラフは32mm、64mm、90mm(伸びて100mmを超えた部分も)と三段階に揃えた。パー4、パー5ホールのティーインググラウンドについては「初日、2日目はあまり動かさないことが多いが、3日目、最終日は少し変化を持たせるために距離を短くすることが多く、このコースではパー3が200ヤード程度のホールなので少し短くしたり、パー5でアグレッシブに(2オンが)狙えるような距離に持って行くこともある」。

世界中のゴルフ関係者が最も関心を持っている2016年リオ・デ・ジャネイロ、2020年東京オリンピックについても、もちろん準備している。「ジョージ・オグレディ(チーフエグゼクティブ・オブ・ヨーロピアンツアー)とIOCが話し合いをしている。当初はアマチュアだけの出場という話だったが、プロも出られる事になったのでスケジュールも調整して、オリンピック開催週には選手が出られるようにしている。東京オリンピックの日程もおおよそわかっているので調整している」と言う。

アジアとの共催競技も多く、1年間のスケジュールがぎっしり詰まっているヨーロピアンツアーが、どんなふうに調整しているのか。「まだ作業中ですが、オリンピックの時期には(日程を)動かしてもらう作業はもう進めている。とにかくツアーとしては選手が必ずオリンピックに出られるように動いている。各国協会ともそのあたりの話はしている。」毎週、選手も関係者もパスポートを持って移動する インターナショナルな面とフレキシブルな面を併せ持つ、しなやかなヨーロピアンツアーらしい対応をするようだ。

トーナメントTV中継関連視察

トーナメントを多くの人に親しんでもらうためのテレビ中継。WGCーHSBCチャンピオンズではどのように行われているのか。今回の放送は1日5時間×4日間で18ホール全てをカバーしている。固定カメラが15台(内クレーン3台)、RF(無線カメラ)4台と日本のゴルフ中継に比べてカメラ台数は少なめであった。中継ブースや放送機器などをIMGメディアチャイナのリ・イェ氏の案内で詳細を取材した。