ジャパンゴルフツアー選手会 池田勇太選手会長インタビュー

yuta2 有言実行を示す。集大成として3期目の池田勇太選手会長
歴代最年少で選手会長を引き受けたのは2013年。ファンイベントの開催、地域貢献・社会還元の活動、競技数の維持と増加という3点を重点に据えて3カ年計画で取組みをスタートさせた。その3年目を迎える今年、これまで2年の手応えと自らが区切りと決めている3年目の構想を聞いた。

コンパクトな組織編成で濃密な連携をめざす

― 選手池田勇太に専念するべきではなどの声もあった中、3年目を引き受けることを決めた真意、抱負を聞かせてください

当初2年前に選手会長となった時に3年というスパンで取り組みたいと公言していました。1年目が準備の年。2年目が実行の年。そして3年目に結果を出すという自分自身の目標を持って選手会長に立候補しました。この2年間は辛い1年目があり、何かと自分自身では手応えがあった2年目を終えての3年目になります。確かに選手に集中したいという気持ちもありましたけれども、やはり自分で言ったからには3年間を貫き通す、やり遂げなければ男・池田勇太とは言えないところです。当初から決めていたのは3年間をきちんとやって1回は退くというところなので今年はその最後の年として、しっかりとやりたい。毎年、我々は事業計画を立ててやっていく訳ですが、大きな軸というものは変わらないと思いますが、新しい事業計画や方向性に向けて取り組んでいく中で3年目という集大成の年を迎えているということです。

― 3年目の事業計画のポイントは

yuta3 昨年から導入しました担当制というものについてはシンプル且つ重要なところだけを残しました。会長、副会長、JGTO理事、また我々選手会が主催しJGTO、GTPAにもご協力いただいているサンクフル主催者ゴルフ懇親会、それからジュニア育成の一環で行っているスナッグゴルフというところだけを残して、この5つの体制で選手会をまとめていくというのが一つめです。そしてそれに伴って理事を15名に絞りました。理事会の面々の責任をより強化し、内容の濃密さというものを今まで以上に図っていきたい。そうしてトップのしっかりとした考えを示して、ツアーメンバーである選手たちの意識改革をしていきたいということがあります。二つめはここ何年ぶりかのトーナメントの増加ということで、海外との共同開催がタイ、インドネシア、マレーシアと3試合。国内戦では現状24試合ですが、海外との更なる連携強化ということがあります。これもこの短い年数の中で少しずつ結果、成績を収められているのではないかと思います。こうした点を引き続き来年以降にも繋げたい。目標としての区切りは来年以降30試合を求めていきたいと思っています。
また、特に東日本大震災が起きてから我々としても、選手個人としても寄付金を集めて寄贈するというようなことをやって参りましたが、今後もっと目に見える形で選手会、選手たちが気持ちを持って寄付活動をしていますよというところを皆様にアピールする、PRする、そうしたプレゼンテーションをしたいと考えました。そこで初めてお金をそのまま渡すのではなく、形あるものとして寄贈することに致しました。岩手、福島、宮城の各県に10台ずつの軽自動車を寄贈させていただきます。

― そうした活動を行っていこうとする上で改善が必要なところや何かネックになるようなものはありますか

ジャパンゴルフフェアにてトークショーを行う池田勇太選手会長

ジャパンゴルフフェアにてトークショーを行う池田勇太選手会長

いろいろな問題はありますが、少なからず我々としてはひとつひとつ解決をしながら進められているのではないかと思っています。この3年間で問題としてずっと行き詰まっているものは無いように思います。そうした意味では選手を始め、選手会事務局、JGTOやその他の多くの皆様のご協力を得て、前に進めていると思います。

― 海外との連携もさらに深めて目標30試合を目指すとのことでしたが国内の試合数を増やすという点はどうでしょう

もちろん我々はジャパンツアーですから日本での試合増も含めて30試合に上ることがベストだと考えています。今年は国内23試合から24試合になりますが、国内においては1試合ずつでも増やしていくというのが非常に大切ですし、ひとつでも増えるというところを見せるのが5年後10年後に向けて変わっていく方向性の一つだろうと思っています。

― 男子ゴルフをアピールする新たな取組みなどはありますか

どうしてもプロゴルファーは一個人で動く個人事業主なところがありますが、プロゴルファーとして、男子ツアーとして、いろいろな意味でのPR活動や情報発信の場を自分たちで模索し、どんどん普及させていかなければいけないだろうと。選手一人一人でそれをおこなうと非常に大変なことになります。そういう意味でも我々選手会というものがありますので選手会が企画提案して新たなゴルフファン層を作っていくという事も大切なのではないかと考えました。例えばテレビ局と連携した番組づくりであったり。既に現段階で企画提案を進めているものが実は2~3ございまして、そうしたものが我々のPRとして叶えばいいなと思っています。

― そうなるとやはりオフの間ということになるでしょうか

そうですね。基本的にはオフ。またはトーナメント期間中でもオープンウィーク、メジャーの前などそうした時にうまくできるような番組を作っていけたらと思います。それもCS、BS、地上波といったものにこだわらずにやっていくということが必要ではないかと思います。
主催者と良い関係であり続けたい!

― 主催者に対する感謝を表すサンクフルですが、今年はどのようなことを考えていますか

とにかくサンクフルというのは日頃の感謝の気持ちを一堂に表す会で、来ていただいたお客様に最高のおもてなしをして、皆様に笑顔で快く帰っていただくというのが主旨です。今年も第3回目を行うことは既に決定しております。今年に関してはGTPAの主催者会議で発表させていただきましたが8月の8日、9日で行うこととなりました。

― ご自身が海外へ出て行くという気持ちの有無も含めて、国内ツアーと海外を両立させていくにはどのようなことが望ましいと思いますか

現状として自分の実力、考えの中に海外というものは特にありません。やはり国内において賞金王も含めましてNo.1になるというのが一番必要なことだと考えています。池田勇太という人間が国内においては敵無し、池田勇太に敵う選手はいないというような世界というものを作り出すというのが一つ。その上で海外に出て行くというのが必要なことではないかと思っています。ただ現状でもそこまでになっていない中で、先走って海外に行った部分はありましたが、初心に帰ってそうした部分が必要だろうと思っています。
日本のツアー、海外のツアーという意味で何かを考えるというのは個人的にはありません。ただ、JGTOも選手会としても日本ツアーというものを少しアジアに進出させることで国内に留まらず、少しでも国外の選手との技術の差、意識の向上というものを感じられる場というものが少しずつできてきていると感じています。そうしたところを足がかりに海外というものを見ていきたいと思いますし、自分としては今足りないものは何なのかというものをトーナメントの中で自信を満たして、海外でもやっていけるという気持ちを持てるようにしていきたいと思っています。

― トーナメント主催者へ向けたメッセージ、要望などあればお願いします

我々はもちろんトーナメントを開催していただくということが何よりありがたいことで、皆様においてはトーナメントを通じて、選手を通じて、様々なメリットを感じてもらい、お互いに良い関係で居られなくてはいけない。メリットを作り出す上で我々が協力できることは何かということをどんどんおっしゃっていただきたいと思います。できるかできないかというのは二の次の話でして、まずはその点もキチンとご要望をいただきたいと思います。そうした中で、例えばプロアマに関しましては選手の選考の点であるとか、競技の方法であるとか、そうしたものを主催者の皆様に考えていただき、我々はそういうプロアマに呼ばれるための選手の在り方、社会人としての意識の作り方というものを考えていきます。
私自身、今年一年が一つの集大成としたいと思っておりますので、新たなお考えや私に言いたいことがございましたら何なりと伝えていただければと思います。

― 最後に選手池田勇太としての今年の抱負はどのようなものでしょう

20代最後の年にもなりますので、選手会長であり、賞金王、最多勝というものを獲りたい。ただそれだけですね。