グローバルに世界配信 第1回「ISPSハンダグローバルカップ」

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一般社団法人
国際スポーツ振興協会 会長 半田 晴久氏

メジャータイトルホルダーを含め、海外ツアーから15名もの錚々たるメンバーも参加して第1回「ISPSハンダグローバルカップ」は注目の中での開催を終えた。
大会の模様は文字通りグローバルに国内外へも発信。開催に込められた目的、思いを大会会長の国際スポーツ振興協会会長、半田晴久氏に伺った。

― 男子レギュラーツアーに特長ある新規トーナメントを立ち上げました

はい。日本を含む世界の6大ツアーから今輝く人と、これから輝く新人プロと、将来性が期待できるアマチュアとを擁して、日本でやることで盛り上がるということ。更にその模様を世界に向けて配信することで、日本のツアーをグローバルにすることが狙いです。配信も日本のテレビでは13番ホールか14番ホールからの中継ですが、ゴルフネットワークなどを見ると、バックナインの9ホールから撮りますし撮り方も違う。ですから、費用はかかりますが、日本向けと海外向け両方のイントレを組んで、両方のカメラで撮りました。そのためにプレハブを建て、現場でミックスして、その場でウェイン・グラディ氏(1990年全米プロ覇者)が英語で解説し、日本向けは伊澤利光プロが解説。取りあえず、今回はアジアンツアーの放送枠から、世界5大陸の1億7,000万世帯へ向けて配信しました。日本の試合を世界5大陸のテレビチャンネルに配信するのは、初の試みでした。来年か再来年には、ヨーロッパツアーともコーサンクション(共同主催)したいと考えています。そうすると、その放送枠も使い、さらに3億世帯以上への配信ができます。将来的には、6大ツアーで連合して世界6億世帯へ向けて配信したいと思っています。
世界の人が興味を持って見てくれる試合とは、世界的なスターや自国の選手が出場する試合です。そこで、世界中からそうした選手に出場してもらうのがひとつ。そして、世界的な熱戦の模様を、この日本から世界へ配信するという、二つの意義を併せ持つ試合が本大会です。日本のゴルフ界のグローバル化のために、世界6億世帯へ配信をする、突破口を開くというのが本大会の目的です。

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グローバル化を目指す今大会にはI・ポールター、C・シュワーツェル、J・ダフナーなど世界で活躍する選手が出場した インターネット放送で大会について語る半田会長

― そもそも新規トーナメントを開催する動機はどのようなことだったのでしょう

日本の男子ツアーは去年も試合が少なく、7週間も試合が無い時があったという、危機感からです。どこかで、突破口を開いて風穴を開けなくては、日本の男子ツアーはこのまま世界から取り残されて、埋没してしまう。そうなると、オリンピックでも戦えないことになってしまうと。
そこで、グローバルに展開し、日本ツアーと日本の選手の存在をアピールする必要があると思いました。ただ、英語で配信するとしても、コンテンツとして面白くなければ、見ても知ってももらえません。だから、興味の持てる選手に世界中から出場してもらう。そうした中で、日本人選手も揉まれて活躍すれば、世界に対する強烈なブランディングにもなります。
更に「タイタニック号の法則」というものがありまして、これは半分ジョークですが、半分は正鵠を得ているところがあります。それは、タイタニック号が沈む時に、いよいよ飛び込まなければならないとなった時、乗客をどうやって飛び込ませるか。ドイツ人は「艦長の命令だから飛び込め」というと飛び込む。イギリス人は「ジェントルマンなら飛び込んで」というと飛び込む。アメリカ人は「保険が掛っているから大丈夫」と言えば飛び込む。フランス人は「美人が飛び込んだ」と言えば飛び込む。イタリア人は「飛び込むな」と言えば飛び込む。日本人は「皆さん、飛び込んでおられるようですよ」といえば、じゃあ私も飛び込むとなる。日本では誰かが飛び込み始めると、他も追随し始めます。私はこの法則にのっとり、女子シニアツアーや男子シニアツアーの試合数を増やし、活性化する原動力と成り得ることを示しました。今度は、男子レギュラーツアーの番です。これにはオリンピックも関わっているので、今まで以上に力を入れるつもりです。

― 「チャリティを進化させ、スポーツの力で社会をより良く」を、大会のテーマのひとつに掲げていますが

今大会を通じて、賞金総額の5%相当を社会福祉活動に寄附します。また、プロアマにも障害者ゴルファーが参加しましたが、ゴルフを通して自己実現する活動にも努めています。そして「障がい者ゴルフを国体に、国際大会に」をスローガンに、国体はもちろんパラリンピックの競技に採用されるよう、世界でロビー活動を行っています。リオのパラリンピックでは難しいかも知れませんが、東京では是非やりたいというのが、障害を抱えているゴルファーたちの夢でもあり、スポーツの力で社会をより良くしていく一歩だと思います。

― 第一回大会を終えて思うことはどのようなことでしょう

この度は、アジアツアーのチェアマンとか、ヨーロッパツアーやオーストラリアツアーのチェアマンなどが、推薦してくれたり、IMGやワザーマンとか、個人的な知古であったり、直接マネージャーであったりと、非常に多くのご理解をいただいて、選手を呼ぶことが実現できました。そうした結果、初めての開催ですが国際ゴルフ連盟から、高いイベントレーティング24ポイントを頂きました。大変に有り難いことだと思います。この評価に甘んじることなく、年々良い大会にしていこうと思っています。そして、本大会が突破口となり、日本のゴルフ界がグローバルに盛り上がることを切に願ってやみません。