ジャパンゴルフツアー選手会
石川遼選手会長インタビュー

10年後、20年後の男子ツアーが、より充実しているように、種をまいていかなくてはならない

ジャパンゴルフツアー選手会の新会長に、石川遼選手が史上最年少で就任した。さらなる活性化が期待される男子ツアーにあって、若き選手会長は何を目指し、どのように男子ツアーをけん引していくのだろうか。就任の抱負と覚悟を伺った。

左から薗田峻輔副会長、石川遼会長、宮里優作副会長、深堀圭一郎副会長

左から薗田峻輔副会長、石川遼会長、宮里優作副会長、深堀圭一郎副会長

─ 2018年度のジャパンゴルフツアー選手会の会長に就任されました。率直なご感想をお聞かせください

まだまだ至らない点ばかりなので、副会長である宮里優作選手、深堀圭一郎選手、薗田峻輔選手の3人のアドバイスを受けながら、しっかりやっていかなくてはいけないし、勉強していかなくてはいけないと考えています。熱い気持ちは誰にも負けていないので、日本のゴルフ界のために尽くしていきたいですね。

─ 26歳110日での選手会長就任は史上最年少です。どのように感じていますか?

前選手会長の宮里優作選手や他の理事からの要請を受けて、就任することになりました。自分は最年少での就任となりましたが、これも自然な流れなのではないかと思っています。これからは若手がもっと危機感を持ち、盛り上げていかなくてはならないと気を引き締めているところです。これまでもこうしたほうがいいんじゃないかと感じることもありました。そういうことを進めていける立場に近づいたので、どんどん行動に移していきたいと考えています。

─ 男子ゴルフ界にはいろいろな課題が山積していると思います。現状を打開するためには、どうしたらいいとお考えですか?

国内男子ツアーは10年くらい前にかなりの試合数が減って、それからはずっと横ばいという状態だと思います。自分の認識としては青木功さん、尾崎将司さん、中嶋常幸さんらを中心とした多くの先輩の皆さんが作り上げてきたものが根底にあると思っています。ただ、ジャンボさんが関東プロで初優勝を挙げる前から男子ツアーが順調だったかというと、決してそうでもなかったということをお聞きしたことがあります。そのお話では、それ以前の杉本英世さんたちの世代の選手たちが地方を回って、数人でエキシビジョンマッチを行うなどしてお客さんを集めて大会を開催していったということです。いま、もう一度そういう地道な活動、精神が大事になってくるのではないかと思っています。

─ もう一度、男子ツアー草創期の精神を思い起こすことが大切だということですか?

僕たちがいま戦わせてもらっている試合というのは、かなり上の世代の大先輩たちが作り上げてきたもので、僕たちはその先輩たちが作り上げてきた木の実を食べさせてもらっている状態だと思います。今後20年たった時に今の試合数がこのままであればよいですが、そういう甘い考えは捨てなくてはいけません。10年後、20年後のほうがいまより充実しているように、もう一度僕たちがその畑を耕して、種をまいていかないといけないと思っています。そのためには選手の収入を第一に考えるのではなく、後の世代に受け継がれるような基盤をしっかりと作っていかなくてはいけないのではないかと思っています。

今季初戦のSMBCシンガポールオープンに出場した石川選手会長

今季初戦のSMBCシンガポールオープンに出場した石川選手会長

─ 本業であるプロゴルファーとしての仕事と、選手会長の仕事の二足のわらじを履くことになります。覚悟のほどは?

自分のゴルフの状態もまだまだですので、全力で頑張っていきたいです。いま26歳ですが、ゴルフのピークは年齢的にもう少し先に持っていきたいと思っています。自分のゴルフに対しても種をまく時期かなあと。しっかりと耕していって、いいものを出せるようにしたいですね。

─ ズバリ、選手会長としてのテーマは?

“1”をテーマにやっていきたいと思っています。男子ツアーを1試合でも増やす、テレビの視聴率を1%でも上げるなど、1にこだわっていきたいですね。もちろん選手としても1にこだわって、優作さんのように賞金王も狙いたいと思っています。