GreenKeeper’s Voice 2018-07

tn1807_05 (上)16番超ロングホールの案内板(下)選手も苦労したグリーン

今回、本コースにおいて初めてとなるトーナメント、ミズノオープンの開催に向け、コースコンセプトとなっている「世界に通用するコース」にする事を目的にコースセッティングのあり方について徹底的に議論しました。その結果、コース設計者、長渡譽一先生が残してくれたこの雄大かつダイナミックなコースを存分に見せるには広いフェアウェイを通常営業の幅(平均30ヤード)で刈込む事に決定するとともに硬くて転がるように仕上げ、男子プロの飛距離を存分に味わってもらう事を目的とした仕様としました。

まず春先より目砂をしっかりと入れ気温が上がってきたのを見計らって肥料を散布し後は刈込んで刈込んでを繰り返した結果、想定した通りに仕上がっていたのではないかと思っています。

グリーンの仕上げへの取り組みとしましても、造成時にできた細かな不陸の修正が仕上げていくなかでの問題点となっていましたので、週一回必ず目砂散布を実施。後にブラシでのすり込みで砂を地際に入れながら不陸の修正を徹底しました。ブラシを掛ける事で寝っ転がっている葉先を立たせる意図もあり、立たせた葉を毎朝観察し刈高を下げながら追い込んでいきました。しかし、トーナメント前に刈高2.3㎜毎朝ダブルカットを実施しているにも関わらずグリーンスピード10ft前後、完全に停滞期を迎えトーナメント向けのグリーンに仕上げる難しさを感じながらも目砂、すり込み、転圧、刈込を繰り返し、早くなれとの気持ちで毎日刈込みを実施しました。結果、トーナメント最終日には刈高は1.95㎜、グリーンスピード12.5~13ft、コンパクション24~25、芽が細かく詰まったグリーンを提供できたのも全てのスタッフが一丸となって頑張った成果だと感謝しています。

ザ・ロイヤル ゴルフクラブ
楠本 隆