男子プロゴルフを身近に感じてもらい、
また、ジュニアゴルファーの拡大を目指して
フューチャーGOLFツアーがスタート

男子ゴルフ界を盛り上げるため、今季からスタートした新しい試み 「フューチャーGOLFツアー」。若手トッププロたちが参加する"ゴルフの地方巡業"とも評されるこのツアーの特徴と、先に行なわれた新潟大会の様子を紹介しよう。

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男子ゴルフの未来を繋ぐフューチャーGOLFツアーは新潟大会からスタート。
ゴルフ場や大会関係者の協力で成功を収めた。

フューチャーGOLFツアーは、夏場のレギュラーツアーがない週などに、トッププロ10〜20人が現在レギュラーツアーの開催がない地域を訪れて試合を行うという新しいツアーだ。

大相撲の地方巡業をモデルにした取り組みで、日頃プロゴルフトーナメントに触れることができない地域の人に、プロゴルファーの高度な技術と迫力を体感してもらい、新たなゴルフファンの発掘、ジュニアの育成、新規大会増を狙う。各地でジュニアクリニック、プロアマ大会、そしてプロとアマによるストロークプレーなどを行い、チャリティオークションなどのチャリティ活動も行なおうというもの。

この大会は、JGT選手会長を務める石川遼プロが発案した。今年5月の記者発表では「未来のゴルフ界のため、ぼくら若手ができることを少しずつでも実現していき、活性化につながれば」とコメントしていた。

石川選手会長を中心とした若手プロたちの熱意に、各地のスポンサーも快く賛同。発案から実施まで、実にスピーディに物事が進んだと言える。

今年は7〜8月にかけて広島(鷹の巣GC)、岡山(倉敷CC)、新潟(紫雲GC飯豊C)で開催される予定だった。

しかし、7月初旬に甚大な被害をもたらした西日本豪雨災害が発生。広島・岡山大会はやむなく延期となり、8月4〜5日の新潟大会が第1回大会となった。

被災地に義援金を支援する為、チャリティサイン会を実施

被災地に義援金を支援する為、チャリティサイン会を実施

「サトウ食品インビテーショナル フューチャーGOLFツアー in新潟 紫雲ゴルフ倶楽部」と題された新潟大会には、石川遼プロをはじめ、星野陸也プロ、堀川未来夢プロ、小鯛竜也プロら、10人の若手トッププロが参加。初日はプロアマ大会終了後、20人ほどの地元のジュニアゴルファーを対象に、約1時間のジュニアレッスン会が行われた。トッププロからの直接の指導に、参加したジュニアは皆興奮冷めやらぬ様子。レッスン会終了後には、プロによるデモンストレーション、記念撮影、サイン会も行われた。

2日目の本戦は、18ホールストロークプレーで賞金総額は500万円。プロと同組に地元新潟県に縁のあるトップアマ、およびジュニアで構成される3人がラウンドするという特別な試合形式だった。

通常のトーナメントではギャラリー対策に多大な経費を要するが、今回はギャラリー数を制限し、ローピングをせず、ギャラリースタンドも設置しないコンパクトな運営。そのため選手とギャラリーの距離が非常に近い大会となった。

6アンダーで優勝を飾った竹安俊也プロ

6アンダーで優勝を飾った竹安俊也プロ

試合は、6アンダーで回った竹安俊也プロが優勝を飾り、賞金100万円とサトウのご飯1年分が贈られた。また、試合後にはチャリティサイン会が実施され、チャリティ金は全額、西日本豪雨義援金として被災地に送られた。

石川選手会長は、「今回は、内容に関しては良かったと思う。試合を増やすというより、ジュニアクリニックだけ、あるいはプロアマ大会だけでもいい。そういう機会を増やし、プロといろいろな地域のアマチュアが触れ合っていってほしい。また、それを仕事にすることで、プロゴルファーにとっても自分がプロであることを意識できる。レギュラーツアーがなくてもゴルフ熱の高い地域も多いので、そういったところにシード選手やランキング上位の選手が少人数でも集まって何かできればいいと思う」などと語った。

男子ツアーを盛り上げるための地道な巡業活動に、石川選手会長はじめ若手選手が率先して取り組んでいくことで、男子ゴルフ界全体の空気が大きく変わっていくことを期待したい。

今後、延期となった広島、岡山に加え、12月には埼玉、茨城でも開催の予定となっている。