GreenKeeper’s Voice 2019-03

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グリーン周りの池やバンカーなども大きく改修された18番ホール

今回で第46回目を迎えた三井住友VISA太平洋マスターズが2018年もここ御殿場で開催されました。この度コースの大改修が行われてから初となる開催。国内外から注目を集めており、例年とはまた違った緊張感の中での開催でした。

設計はオープンドクター リース・ジョーンズ氏。監修に松山英樹プロを迎え、工事開始は2月中旬。通常営業しながらの工事ということで、基本的に工事は夜間を中心に行われました。最終スタートを待って15時に開始し24時まで。時には日を超えて25時、26時となることもありました。最大の課題は芝張りの時期。御殿場は標高も高く(約550M〜600Mに位置する)、日照時間も短い。日本芝の生育期間が短い事を考慮すると6月中には全て張り終わっていてほしいところ。設計者側のアメリカとの行き来、やり取りなども影響し、工期は遅れ気味で推移。造っては変更、造っては変更とデザインに対しての執着は歓迎でしたが、現場としては工期も気になる。11月のマスターズ開催を考えると急がなくてはならない。トーナメントから逆算するとあれもこれもと仕事はたまる一方と、紆余曲折ありでしたが、工事は無事ひと段落を迎えました。過去に類を見ない大きな台風の影響などもありましたが、スタッフの頑張りでトーナメントまで漕ぎ着けることができました。

張り芝跡を見ると、これからの高麗芝の育成には注力しなくてはいけないだろう。何年かかるか? と考えると同時に春からの準備を今から怠らないようにもしていきたい。

注目され続けるトーナメントであるために、日本のゴルフトーナメントを盛り上げるために、そして施工に関わった全ての人の努力に報いるためにも、感謝するとともに、更に研鑽を積み良いコースを創り上げていきたいと思います。

太平洋クラブ 御殿場コース
グリーンキーパー
阿佐比 一